オフィシャルブログ

日別アーカイブ: 2026年9月24日

土屋製作所のよもやま話〜新人が伸びる現場、辞める現場~

みなさんこんにちは

有限会社土屋製作所です。

 

〜新人が伸びる現場、辞める現場〜

 

精密機器基板の組み立ては、未経験から始められる仕事である一方、覚えることが多い仕事でもあります。

部品の名前や役割、図面や指示書の見方、工具の使い方、組み立て後の確認など、一つずつ身につけていく必要があります。✅

だからこそ、新人に最初から完璧を求めるのではなく、安心して質問しながら成長できる環境をつくることが大切です。

今回は、新人が伸びる現場と、なかなか定着しにくい現場の違いについて考えてみます。

★ 最初に仕事全体を見せる

新人には、最初から細かな作業だけを教えるのではなく、基板がどのような流れで完成するのかを説明することが大切です。

部品を準備し、組み立てを行い、途中確認を重ね、最後に検査へ進むという全体像が分かれば、自分の担当作業の意味も理解しやすくなります。✅

☆ 部品は実物と一緒に覚えてもらう

名称だけを一覧で暗記するより、実際の部品を見ながら覚える方が理解しやすくなります。

どこに使われる部品なのか、どのような特徴があるのかを一緒に説明することで、作業と知識がつながっていきます。✅

★ “なぜ”まで説明する

新人に、

「ここに置いて」

「この向きで付けて」

とだけ教えても、別の製品では応用できません。

なぜこの向きなのか、なぜ先に確認するのかまで説明することで、自分で考える力が育ちます。✅

経験者が当たり前に行っている判断を、できるだけ言葉にすることが大切です。

☆ 最初から速さを求めすぎない

経験者は短時間で部品を確認し、迷わず作業できます。

しかし、新人は指示書を見たり、部品を一つずつ確認したりしながら進めます。

そこで速さを求めすぎると、確認を飛ばしたり、分からないことを聞けなくなったりすることがあります。⚠

最初は正確さを優先し、慣れてから自然にスピードを上げていくことが大切です。

★ 小さな工程から任せる

いきなり一枚の基板を最初から最後まで任せる必要はありません。

部品の準備や簡単な組み付け、完成品の整理など、まずは小さな工程から経験してもらうことが大切です。✅

一つできるようになったら次へ進むことで、自信もつきやすくなります。

☆ 図面や指示書を自分で見る習慣を育てる

毎回すべてを先輩へ聞いているだけでは、自分で確認する力が育ちません。

「まず資料を見てみよう」

と伝え、自分で答えを探す習慣を身につけてもらうことが大切です。✅

そのうえで分からない部分は質問してもらいます。

★ 分からないときは止まることを教える

部品の向きが分からない、図面と実物が違うように感じる、工具の使い方に自信がない。

そんなときに、自己判断で進めないことが大切です。⚠

一度止まり、確認することは決して悪いことではありません。

むしろ品質を守るために必要な行動です。✅

☆ 質問できる雰囲気をつくる

新人が何かを聞いたときに、「前にも教えたよね」と毎回強く言われると、質問そのものを避けるようになります。

しかし、分からないまま作業される方が困ります。

だからこそ、質問を歓迎しながら、少しずつ自分で確認する力も育てることが大切です。☺

★ ミスは原因まで一緒に見る

部品を取り違えた、向きを間違えた、確認を忘れた。

新人であれば、こうした失敗もあります。

そのときに注意するだけで終わらせず、なぜ間違えたのかを一緒に考えることが大切です。✅

部品配置が分かりにくかったのか、説明が不足していたのか、本人が焦っていたのかによって対策も変わります。

☆ 静電気への意識も理由から教える

電子部品を扱う現場では、静電気への配慮が求められる場合があります。⚡

新人にはルールだけを覚えてもらうのではなく、なぜそのルールが必要なのかまで伝えることが大切です。

理由を理解している方が、決められたことを丁寧に守りやすくなります。

★ 作業台を整える習慣を育てる

新人には、作業台の整理を単なる片付けとして教えないことが大切です。

部品の取り違いを防ぎ、必要な工具をすぐ使えるようにし、集中しやすい環境をつくるために整理しています。✅

仕事の意味まで伝えることで、習慣として身につきやすくなります。

☆ 完成品を見せる

自分が組み立てた基板が完成し、その後どのような機器に使われるのかを知ることは大切です。

単に小さな部品を取り付けているのではなく、最終的には一つの製品の一部になります。✨

そのことを知ると、作業への責任感ややりがいも感じやすくなります。

★ 品質は検査担当だけの仕事ではないと伝える

新人の中には、「最後に検査するから大丈夫」と考えてしまう人もいるかもしれません。

しかし、品質は組み立てる人、確認する人、検査する人など、全員でつくるものです。✅

自分の工程でできる確認をしっかり行う意識を育てることが大切です。

☆ 先輩自身が基本を守る

新人は、先輩の行動をよく見ています。

先輩が指示書を確認せずに感覚だけで作業したり、工具を出しっぱなしにしたりすれば、それが普通だと思ってしまいます。

だからこそ、先輩自身が基本を丁寧に守ることが重要です。✅

★ 成長したところを具体的に伝える

新人本人は、自分の成長に気づきにくいものです。

だからこそ、

「前より部品を探す時間が減ったね」

「指示書を自分で確認できるようになったね」

と、具体的に伝えることが大切です。☺

できるようになった部分が分かれば、次の目標も持ちやすくなります。

☆ 辞める理由は仕事の細かさだけではない

精密機器基板組み立ては、集中力を求められる仕事です。

しかし、新人が辞める理由は、作業の細かさだけではありません。

質問しづらい、ミスすると怒られるだけ、何を覚えれば成長できるのか分からないという環境では、仕事を続けにくくなります。

★ 少しずつ判断を任せる

基本を覚えてきたら、

「次はどの部品を準備する?」

「この状態ならどこを確認する?」

と本人に考えてもらうことが大切です。✅

指示されたことを行うだけではなく、自分で作業を組み立てられるようになることで、仕事の面白さも増えていきます。

⭐ 人を育てることも精密なものづくりの一部

精密機器基板組み立てでは、一つひとつの部品を丁寧に扱うことが大切です。

そして、人を育てるときも同じように、一つずつ経験を積み重ねてもらうことが重要です。✅

質問できる環境をつくり、理由まで説明し、できるようになったことをきちんと伝える。

私たちも、新しく入った仲間が安心して学びながら成長できる現場をつくり、精密機器基板組み立ての技術と品質への意識を次の世代へつないでいきます。✨